ピアノ再開組必見:子どもの頃の「なんとなく理論」を整理すると演奏が変わる理由

大人の生徒さんがよく抱く疑問

ピアノ再開組の大人の生徒さんから、こんな声をいただくことがあります。

「子どもの頃、音楽理論をちゃんと習った記憶がないんです。だから基礎からきちんと勉強したいです。」

ですが実際には、子どもの頃のレッスンでは理論を勉強しているという意識がなくても、練習曲やレッスン中の説明、ワークを通して、自然に身についていることが多いのです。

音程、音階、和音、調性のような基礎的な知識は、ほとんどの方がある程度身についています。

ただし、この知識が「なんとなく覚えたもの」のままだと、曲のレベルが上がったときに演奏に活かせず、譜読みや解釈で苦労することがあります。

 

ワーク終了=理論終了?よくある落とし穴

もう一つよくあるのが、ワークが終わったタイミングで理論の学習も自然と終わってしまうケースです。その後のレッスンは、曲のレッスンだけであっという間に時間が過ぎてしまい、理論を整理する機会がないまま、曲だけがどんどん難しくなっていく……という流れです。

音大など専門的に学ぶ場合は、和声や楽典を別の先生のレッスンで学びますが、趣味のピアノでは理論を学ぶ機会が少なくなりがちです。

 

理論を整理すると何が変わる?

だからこそ、思い切って一度理論を整理する時間を作ることをおすすめしています。遠回りに感じるかもしれませんが、長い目で見ると演奏の上達につながることが多いです。

具体的には
・譜読みがぐっと楽になる
・曲の構造が見えてくる
・演奏が楽しくなる

マニアックなことを学ぶ必要はありません。

最低限必要な知識、例えば先ほど挙げた 調性、和音、音程、音階 などをもう一度おさらいして、今弾いている曲に活かすことから始めてみましょう。

 

自宅での勉強とレッスンでのサポート

自分でテキストを買って勉強される方もいらっしゃいます。

わからないことがあったときには質問も受けますが、こちらから
「一緒に一からテキストを勉強しませんか?」と提案することもあります。

少しずつでも取り組むと、ただ音を追うだけだった楽譜が「楽譜の向こうに音楽が見えてくる」ようになり、曲を弾くこと自体がとても楽しくなったと喜びの声もいただいています。

 

余談:進学校の音楽テストに驚いた話

余談ですが、ある進学校に通う生徒さんから「音楽の試験で理論の問題が難しすぎる」と聞いて驚いたことがあります。

楽器を習っている生徒が多い学校だからこそ、「弾けるだけでなく、基礎をきちんと理解してほしい」という先生の思いがあるのかもしれません。

それほど理論は、音楽を本当に楽しむための土台として大切にされているのだと思います。

 

理論は「楽しむため」にある

理論は「やらなければならないもの」ではなく、音楽をより深く楽しむためのものです。

取り組むうちに「なるほど!」という発見が増え、どういう音楽なのかがわかるようになっていきます。

ブランクがあっても、別のジャンルに挑戦する場合も、これまでの知識や経験は必ず活きています。

大人のピアノ再開組の方には、ぜひこの視点で理論にも興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

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