「今のレベルより難しい曲を弾きたい」
生徒さんから、こんなご相談を受けることがあります。
特に多いのは
「テンポが上がらないんです」
「どうしたら、あの速さで弾けるようになりますか?」
というテンポの壁についてのご相談です。
速いテンポで弾けると、それだけでかっこいい。
憧れていたあの曲も、実は「あのテンポ」だからこその魅力だった、ということはよくあります。
無謀ではないかもしれないけれど
私は、今のレベルを少し超えた曲に挑戦することを、無謀だとは思っていません。
でも、それは決して「簡単に達成できること」でもありません。
どこかで
「コツさえわかれば」
「効率の良いやり方があるのでは」
「何か近道があるのでは」
と思ってしまう気持ちも、よくわかります。
でも、残念ながら魔法のような方法はありません。
必要なのは、計画、継続、そして覚悟です。
まず考えてほしいこと
その曲を、なぜ弾きたいのでしょうか。
・とにかく最後まで弾き切れれば満足なのか
・本番を通して成長も目指したいのか
目的によって、目標設定は変わります。
完成度をどこまで求めるのか、どれくらい時間とエネルギーをかけるのか。
ここを曖昧にしたままでは、苦しくなってしまいます。
苦手を乗り越えた経験を思い出してみよう
ピアノに限らず、みなさんもきっと「苦手なことを克服した経験」があるはずです。
勉強や運動など、最初はうまくいかず大変だったこともあったのではないでしょうか。
そんな経験があるなら、今回も「大変だけど達成可能かもしれない」と感じられるはずです。
スポーツに例えると
少し極端な例ですが、スポーツに似ているところがあります。
普段あまり走っていない人が、急にマラソン大会で上位タイムを狙うとしたらどうでしょうか。
「やればできるかもしれない。」
でも
・相当な練習量が必要
・計画的なトレーニングが必要
・決して楽ではない
ことは想像できますよね。
ピアノも同じです。今のテクニックレベルを超える曲に挑戦するには
・練習時間を増やす
・練習の質を上げる
・弱点を集中的に補強する
などの明確な取り組みが必要になります。
気合いや根性も、ある程度は必要だと思います。
気をつけたいこと
ただ、一曲を仕上げたからといって、テクニック全体が一気に上がるわけではありません。
やり方を間違えれば、スポーツの怪我のように、手や腕を痛めることもあります。
だから私は、レベルが大きくかけ離れた曲を安易に勧めたいわけではありません。
でも同時に、「やりたい」という気持ちを、最初から否定したくもありません。
大切なのは「選ぶこと」
楽して達成できることは、まずありません。
でも、
・やり方次第では届くかもしれない
・個人差もある
・無理だと決めつける必要もない
・その経験から学ぶこともある
だからこそ
・どこまでを目標にするのか
・どれだけ努力するのか
・本当にそれを望んでいるのか
を、自分で選ぶことが大切です。
その覚悟があるなら、私は全力でサポートしたいと思います。