皆さんは、何のためにピアノを弾いていますか?
「本格的に学びたい。」
「趣味として楽しみたい。」
「昔習っていて、また弾きたくなった。」
など、当教室にも様々な方がいらっしゃいます。
では、皆さんは「上達」したいですか?
「上達したいからレッスンに通っている。当たり前ではないか。」
「いえいえ、プロを目指すわけじゃないから、そこそこ弾けて楽しければいい。」
「上達より、好きな曲を弾くことを優先したい。練習曲は苦手で…。」
など、いろいろな考えがあるでしょう。
「楽しい」は、なぜ難しいのか
具体的な目標がある人にとって、成長は大きな喜びです。
一方、「とにかく楽しみたい」という人も多いです。ですが、「楽しむ」ことは、実は意外と難しいと思いませんか?
ただ好きな曲を弾くだけでは、いつか飽きがくるかもしれません。なぜなら、その根本には「成長していない」という停滞感があるからです。
上達しないままずっと同じことを繰り返していると、どうしても「自分は下手だ」「向いていないのかな」と感じてしまい、自己肯定感も下がってしまいます。
好きなことだけをやっているつもりでも、成長という手応えがなければ、結局は「つまらない」という気持ちになってしまうのではないでしょうか。
大切なのは「過去の自分」との比較
だからこそ、少しずつでも「できた!」という成功体験を積み重ねることが、ピアノを弾く本当の楽しさや、次へと進む原動力につながるのだと思います。
上達のペースは人それぞれで良いのです。人と比べる必要はありません。
大切なのは、「過去の自分」と「今の自分」を比べることです。
先週よりもスムーズに弾けるようになった、苦手な〇〇ができるようになった
上手くいかない部分があっても、その原因を考えて工夫することで、弾けるようになる喜びはより一層大きなものになります。
自分はストイックではないと思っている方も、こうした小さな成長を大切にすることで、これまでとは違ったピアノの楽しさに出会えると信じています。