最近はインスタやYouTubeをメインに更新していたので、こちらのブログは久しぶりの更新となってしまいましたが
今後はこちらも更新していきたいと思います。
さて、今日は親御さまからよくご相談いただくお悩みについて、ご紹介したいと思います。
「子供の練習の仕方が雑なんですが、どうしてちゃんと練習できないのでしょうか。」
というご質問を本当によくいただきます。
弾けてないのに、片手練習をしない。
ゆっくり弾かず、通し弾きばかりでいつも間違う。
何度注意してもやらない。
というのは、どこのご家庭でも一度は経験のあるお悩みだと思うので
まず原因についてお話したいと思います。
ご本人は、片手練習や部分練習、ゆっくりの練習が必要だということは何度もレッスンで指摘されるし
雑な練習が原因で弾けていないことも理解していると思います。
ただ、それで何か困るのかというと、そうでもないから雑な練習しかできないのだと思います。
上達するための練習は、はじめはかなりエネルギーを使うので
その努力をしてまで理想の演奏に近づきたいという強い思いがなければ
なかなか行動を変えることができません。
もちろん上手くはなりたいけど、しんどい思いをしてまで上手くなりたいのかと言われると
気持ちがくじけてしまうのだと思います。
実際何年も変わらなかった生徒さんが、ある時から急に意識が変わり、
丁寧な練習ができるようになることがありますが
やはり今の演奏では不満なので変わりたい!という思いが行動を変えるきっかけになっています。
私自身も生徒さんの気持ちはよく分かるので、私自身の経験も少しお話したいと思います。
私の場合は弾けてないことに困ってなくても、教師や親にめちゃくちゃ怒られるので
言われた通り練習するしかなかったのですが
やはり自分の演奏に対する不満や変わりたいという気持ち強くなってからの方が、何倍も練習の質が変わりました。
本人の意志が変わらなければ意味がないので、教師や親が「怒る」ことは
根本的な解決にはならないと思います。
練習の目的が「怒られない」ためではなく
こうなりたいという「明確なゴールまでのステップ」になると
辛い練習もだんだん充実感を感じられるようになります。
なので、親御さまが練習に付き添う期間を過ぎたら、雑な練習をしていると思って注意しても
バトルになるだけであまり効果はないと思うので、何も言わない方がいいと思います。
もちろんお子さんから
「本当はもっと上手くなりたいし、きちんと練習したいんだけどできなくて・・・。」
と相談されたら
「どうすればいいか一緒に考えようか。」と是非お話を聞いてあげてください。
レッスンでも丁寧な練習の必要性については、できるまで何度も生徒さんに伝えていますが
感情的に叱ったりすることはありません。
幼児さんの練習に親御さまが付き添う場合も、片手練習やゆっくりさらうよう言葉がけはしていただきたいと思いますが
やらなくてもあまり感情的にならず、淡々と繰り返し声をかけてもらうだけで十分です。
これらができるようになるまでの期間は、本当に個人差がありますが
生徒さんたちは決して理解していないわけではなく
聞いていないようでちゃんと聞いてくれてたんだなと思うことも多々あります。
また、自分の中に理想の音楽を見つけるには、ピアノに向かっている時間以外でも、日々感性を磨くことが大切だと思います。
それについてはまた別の機会に書きたいと思います。