先週、無事にピアノの入れ替えが終わりました。
そのためのスケジュール調整等にご協力をいただいた生徒さん方、ありがとうございました。
今回購入したピアノは、ヤマハのサイレント付きピアノの新商品 C3X-SH3 です。
昨年の12月から楽器を探していたのですが、戦争の影響でグランドピアノの納期が遅れており、このようなタイミングとなりました。
生徒さんご自身の楽器購入のご相談をいただくことも多いので、これまで私が愛用してきたピアノについても少しご紹介したいと思います。
私が6歳の時に初めて買ってもらったピアノも同じシリーズのC3で、そちらは20年ちょっと弾いたのですが、当時はグランドピアノにサイレント(消音)機能がなかったため
夜間の練習などはハンドマフラーという弱音機能を付けて弾いていました。
ハンドマフラーはソフトペダルをさらに強力にしたような感じになるので、かなり音量を抑えることができ、結構気に入っていたのですが、今の製品にはそのようなものはなく、後付けもできないそうです。
そして、ハンドマフラーは音量をかなり抑えることはできても、完全に音を消すことはできないため、ヤマハの電子ピアノ(クラビノーバ)も併用していたのですが
やっぱりアコースティックのタッチで消音機能の楽器もあった方が良いと思うようになり、サイレント付きのアップライトピアノを高校生の時に購入しました。
そのピアノが、ついこの間までレッスンで使用していたピアノです。
購入した当時はサイレントとしての用途しか考えていなかったのですが、実家を出る際、グランドピアノを持っていくのが難しいという事情から
突然ほぼ毎日生音で弾かれるメインピアノに昇格したひとです。
お世話になっている調律師さんのすばらしい技術のおかげもあり、約10年一緒に楽しく過ごすことができました。
さて、今回はじめはサイレント機能なしのC3Xを検討していたのですが、ショールームで試弾させていただいたサイレントピアノの技術の進化に感動したことと、やはりあると便利な機能なのでこちらに決めました。
以前のピアノたちを初めて手にした時の記憶はもうないので、搬入も、初めて音を出した瞬間も、初回の調律を終えて音が変わったことを感じた瞬間も、どれもとても新鮮な体験でした。
中古のピアノでも、好きな音色の楽器に出会えたり、憧れの人から譲り受けたりすることができれば、それもとても素敵な出会いだと思いますが
新しいピアノの魅力は、まだ誰の色にも染まっていない、生まれたての音を持っていることだと思います。
調律師さんの技術力ももちろん大事ですが、ピアノは弾き手によって、良くも悪くも音がどんどん変化していくのが面白いところです。
私にとってピアノは人生のパートナーでもあるので、これからじっくり付き合っていきたいと思います♪