本日は、5線の読譜が苦手な初心者さんの原因についてお話したいと思います。
5線の読譜を始める前に一度チェックしておいてほしいことは
に書きましたので、是非お読みください。
読譜が元々得意な人も苦手な人もいますが
これまで色々な生徒さんを指導する中で
「ある部分は出来ても、これは苦手」というように
人よって色々な苦手パターンがあることを知りました。
そのパターンの一部をご紹介すると
●音符を覚え始める頃にトレーニングする音符カードの練習量が足りない。
●カードはできても、実際の楽譜で前後の音との関係(次の音に上がる・下がる・隣の音・一つ飛ばしの音など)が理解できていない。
●元々器用で前後の音との関係を読むだけでなんとなく弾けてしまうが、それぞれの音名は分からない。
離れた音に飛んだ時やはじめの音を読むのも時間がかかる。
●難しい楽譜も音名は声に出してスラスラ読めるのに、なぜか弾けない。
などがあります。
あまり読譜のトレーニングをしなくても元々すぐに読めて弾ける人もいますが、練習なしですべてが完璧にできることは珍しいので
得意な人でも自分が苦手なところだけはトレーニングすることをお勧めします。
また、私自身ピアノの入門の際の読譜に苦労した経験がなかったので、弾けない人はみんな音符を読めていないのだと思っていましたが
上でご紹介した例のように
「読めるけど弾けない」や「弾けるけど読めない」
というパターンがあることも、色々な生徒さんのレッスンを通して知ることができました。
「これはできるけど、あれはできない」の組み合わせパターンは人それぞれですが
読譜でつまずいている人は、以下の動画でご紹介している3つの原因のどれかができていないことがほとんどです。
①前後の音の関係を理解できる
②それぞれの音が瞬時に読める
③思い通りに指が動く(脳から指への神経伝達がスムーズである)
ご自分の読譜でこの中に苦手なものがないかどうが、是非チェックしてみてください。
この3つをクリアすれば、読譜は必ずできるようになります。
これらを克服するためのトレーニング動画は、また次回のブログでご紹介します。