進学校の音楽教育事情①

近年、ピアノと脳の関係を語る上でよく話題になる

「ピアノを習うと頭が良くなる。」

「東大生の2人に1人がピアノを習っていた。」

「中学受験に有利な習い事はピアノ?」

などについて関心がおありの方も多いと思うので、私の考えと生徒さんや親御様からいただいたお声をご紹介したいと思います。

進学校に通う生徒さん達は

「地元の小学校では高学年にもなるとピアノを習っている人が激減するけど、中学ではピアノやピアノ以外の楽器を習っている人が多いことに驚いた。」

と口を揃えておっしゃいます。

実際生徒さんを見ていても、中学受験をする方は受験前はお休みするけれど、その後はピアノを再開する方がほとんどです。

勉強や部活が忙しくなったからピアノを辞める、という方はこれまでほとんどいなかったと思います。

生徒さんからは

「ピアノを習っていて、こんな良いことがありました。」(具体的なお話は、また次の記事で)

親御さまからは

「勉強以外のことで没頭できるピアノの時間があることは、とても良いことだと思います。」(受験など特に忙しい時期でも、勉強漬けの生活は心身の健康に良くないとのお考え)

などのお声をいただいています。

このように色々な方のお話を聞いて、進学校に楽器経験者が多い理由を考えてみたところ、共通点が見えてきました。

ピアノや楽器を習うことは特別なことではなく、教養の一つとして捉えていらっしゃる親御さまが多い。親御さま自身も楽器経験者が多く、楽器を通して得られるメリットを実感されていて、芸術文化に関心の高い方が多い。

★お子さんがそこまで必死に勉強しなくてもできるタイプなので、勉強以外のことも両立できる。

(もちろん努力されていると思うが、勉強に追われて生活に余裕がなくなるということはなく、時間の使い方も上手い。)

勉強が好き。(目標の学校に入りたいからという理由だけでなく、将来の夢が明確で基本的に勉強は好きだからやるというスタンス。学ぶことが好きなので、毎日のピアノの練習もそれほど苦にならない。)

 

頭が良くなることを期待してピアノを習わせたいという考えの方はあまりいらっしゃらず

もっと大きな視点で音楽や楽器がお子さんの人生にもたらすメリットを考えていらっしゃるようです。

そんな生徒さんたちが、ピアノ学習者の多い学校生活でどのようにこれまでの学びを活かされているのか、また次回ご紹介したいと思います♪

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